処暑 僕だけ興味津々~葉脈の美~2009年08月23日 (日)
突然ですが。
葉っぱのすじ…「葉脈」をじっと見たこと、ありますか?
晴れた日、それは葉脈の観察日和。
葉っぱを太陽の光に透かすと、きれいに葉脈が見えるんです。

きれいでしょ?
人間の毛細血管と同じように、管が葉の隅々にまで
届くようになっているんです。

葉っぱのふちにあるギザギザ(鋸歯といいます)の
ひとつひとつまで、すじが届いているのがわかりますか?
この中を、水や栄養が通って行くわけです。
たくさんの種類がある、葉っぱ。
隅々まですじが届いているのは同じでも、
どういう道筋で届いているのかは、植物の種類によって様々です。
というわけで今日は、いろんな植物のいろんな葉脈を
ご紹介したいと思います。
まずはさきほどの写真、ニシキウツギ。
これは、普通に見る葉っぱの中では
いちばんスタンダードなタイプの葉脈、
「羽状脈(うじょうみゃく)」です。
真ん中に太いすじ(主脈)が1本あり、
そこからたくさんのやや細いすじ(側脈)が出ています。
そして、同じ羽状脈でも…。
こちらはちょっと、鋭い印象を受けませんか?
さきほどのニシキウツギは「側脈が葉縁に届かない」タイプ、
つまり、側脈はそのまま葉っぱの縁には届かず
途中でさらに細かい脈(細脈)に枝分かれしてから
縁に達するというタイプでした。
対してこのハルニレは、側脈がそのまままっすぐ
葉っぱの縁に向かって伸びています。
…かっこいいです。
続きましては、主脈が何本もあるタイプ。
脈の伸び方が、てのひらから指が伸びる形に似ているので
「掌状脈(しょうじょうみゃく)」と呼ばれます。
これは主脈が5本。
葉っぱの先が5つに分かれていますが、
それぞれの先端に向かって1本ずつ太い脈が伸びています。
こうすることで、複雑な形の葉っぱ全体に
まんべんなく脈が行きわたるんですね。
まさに機能美。素敵です。
先が分かれていない葉っぱでも、
掌状脈になることがあります。
このシナノキの葉、付け根から6本の脈が伸びています。
左右対称になっていないっていうのは珍しいですね~。
横に出た5本の脈が、葉っぱの根元のふくらみ部分に
うま~く納まっています。
次はちょっと変わり種。
一見、掌状脈のようにも見えますが…

主脈の根元付近から両脇に2本の側脈が出て→
その側脈が二股に分かれて→
分かれた先で、縁に近い方の脈がまた二股に分かれて→
さらに分かれた先で、縁に近い方が、またまた二股に分かれて→
さらにそれがまた二股に…という繰り返しで、
葉の根元の丸い部分をぐるっと取り囲むように伸びています。
こういう伸び方を「鳥足状脈(とりあしじょうみゃく)」と呼びます。
ちなみにこのミヤマニガウリ、
裏側から見るとこんな風に、葉脈が出っ張っているんです。
…なんだか、血管が浮き出ているみたい。
そして最後を飾るのが、私の一番のお気に入り。

見てくださいこの細かさ!

顕微鏡とか虫眼鏡とか使わなくても、
光に透かすだけでこれだけ細かいすじが見えるんです。
何の葉っぱかわかりましたか?

これです。シナノザサ。
この記事を読んだみなさん、
手始めにお近くのササかタケの葉っぱを見てみてください。
そして、葉脈の魅力に取りつかれてください!
さくら
|2009年08月23日 08:12
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葉脈の魅力に取りつかれました!(笑)
お花もきれいですが葉っぱも美しいですね。余談ですが群馬直美さんのアート&エッセイ本「木の葉の美術館」、楽しいですよ。(^^)
ゆきこ様
コメントありがとうございました。
NPG全員に「この記事長いから斜め読みした」と言われて
ちょっと落ち込んでいたので(笑)、
コメントをいただけてとても嬉しいです。
「木の葉の美術館」、早速調べてみました。
HPにも一部掲載されているんですね。
すごくきれい…たぶん来月あたりには、
私の蔵書に加わっていると思います。
素敵な本を紹介していただいて、ありがとうございました!



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