立冬 僕だけ興味津々~枝の造形~2009年11月07日 (土)
今日から、冬です。
葉っぱがすっかり散ってしまいました。
葉っぱ好きには寂しい季節です。
でも、葉っぱがないからこそ見えてくるものもあります。
それは…枝。
まぁ、当たり前の話ですが。
そんなわけで今回のテーマは、枝の形。
夏の間は葉っぱに隠れていてよく見えなかった
枝の造形美をご紹介しましょう。
木の種類ごとに、独特の形があるんですよ。
まずは上高地を代表する木、ケショウヤナギ。
この木の枝は、とにかく上を目指したいようで。
上に向かってだんだんすぼまっていくような樹形になります。
私はこれ、ろうそくの炎の形に似ていると思うのですが…如何でしょう。
同じヤナギでも、こちらのオオバヤナギは
ずいぶんのびのびした感じです。
気持ちの良いまっすぐさ加減ですね。
どっちのヤナギが好きかで性格診断ができそうな感じです。
さて次の木は、コナシ(エゾノコリンゴ)。
この木の特徴は、細くて短い、トゲのような枝がたくさん出ること。
この枝は「短枝」と呼ばれ、短いながらたくさんの葉や花をつけます。
小さな丸いシルエットが、実です。
多くの実が短枝から出ているのがわかるでしょうか?
一本の短枝から、4~6個程度の実をつけるそうです。
続きましては、カントウマユミ。
コナシに比べると、ずいぶん枝が長く、直線的です。
この枝のいちばんの特徴は、枝が二本、対になって出ること。
まぁ、片割れが折れてなくなってしまっているものもありますが。
カントウマユミの葉っぱは、二枚が対になって出るのですが
(これを「対生」といいます)、
木の枝は基本的に葉っぱの付け根(葉腋)から伸びてくるので
葉っぱが対生なら、枝も対生なのです。
若い枝では、魚の背骨のようになっているものもあるんですよ。
さて、続いてご紹介するのは、高原のアイドル、シラカバ。

真っ白な幹が人気のシラカバですが、上を見上げてみると
その枝の細かさに感心させられます。
すらっと伸びた白い幹と、その上に広がる細かい枝は
遠目にもよく目立ちます。
この写真に写っているのは、シラカバの親戚のダケカンバ。
川の対岸で存在を主張している白い木がそれです。
ガイドをしていても、「あの木は何?」とよく聞かれます。
花も実も葉っぱもついていないのにそんなに注目される木、
なかなかありません。
で、枝の細かさでいったらこちらも負けていません、カラマツ。
いかにも針葉樹的な、真ん中にまっすぐ一本伸びた幹が
すらっとしていてかっこいいですね。
でもたまに、ぐにゃっと曲がったやつもいるんですけど。
_1.jpg)
曲がっていても、堂々とした立ち姿です。
この、枝にポコポコたくさん付いているのが、カラマツの短枝。
この短枝から、葉っぱが出ていたわけです。

こんな感じで。
さて、いよいよ最後になりました。
私が上高地で最も美しいと思う樹形を持つ、
ハルニレをご紹介しましょう。

どうですか、この完璧な形!
ケショウヤナギとは逆に、上に行くほど枝が広がっていく
杯のような形をしています。
街でよく見る木では、ケヤキがこれに近いでしょうか。
木肌はごついんだけれども、樹形は優美だという
そのギャップも楽しいですね。
ちなみにこれが樹皮。
というわけで、樹形特集、いかがでしたか?
街はまだ紅葉シーズンかもしれませんが、
葉っぱが散ったらぜひ、枝の形を観察してみてくださいね。
さくら
|2009年11月07日 09:16
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ogatyu様
コメントありがとうございます。
いつもながら、興味の赴くままに書き散らしてしまった記事に
お褒めの言葉をいただき…恐縮です。
いずれは、上高地の全ての樹種を枝だけで見分けられる
ようになりたいものですが、なかなか道は遠そうです。



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