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上高地節気

大寒 僕だけ興味津々~色づく~

しばしば「緑」という言葉で表現される植物ですが、

もちろん実際のところは、緑一色ではありません。

花や実、紅葉などなど、植物の種類によって、

また季節によっても、色はさまざまに変化します。

 

今回のテーマは「色づき」。

植物の中でも、季節に伴って色が変わるものを紹介します。

 

まずは「紅葉」。

植物の色づき、といったとき、最も一般的に思い浮かべられる

ものではないでしょうか。

 

紅葉のメカニズムについて簡単に説明しておくと…。

 

①黄色くなる

・葉っぱの中には、もともと緑と黄色の色素がある。

・寒さなどによって緑の色素が壊れると、今まで目立たなかった

黄色の色素が見えるようになる

 

②赤くなる

・木が葉を落とす準備のため、葉の付け根に

水や栄養の行き来を遮断する「離層」がつくられる

・葉で作られた栄養が木まで行かずに葉の中に留まり、

赤い色素に変化する

 

①だけが起こるか(黄葉)、

①と②の両方が起こるか(紅葉)、

どちらも起こらないかは、植物の種類によって

だいたい決まっています。

 

ハルニレ

ハルニレ(春楡)は、黄色くなるタイプ。

 

オオカメノキ

オオカメノキ(大亀の木)は赤くなるタイプ。

…この葉は、半分だけ色づいています。

木に戻らずに葉っぱにたまった栄養が赤い色のもとですので、

葉脈が傷つくなどして栄養の流れが滞ると、

その部分だけが先に赤くなることがあります。

 

ヒロハヘビノボラズ

ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇上らず)。

この木のように、まずは黄色くなり、その後徐々に赤くなる、

という色づき方をするものもあります。

 

シラカバ

こちらはシラカバ(白樺)ですが…。

いったい何があったんでしょう…。

葉っぱの一部が痛んで緑の色素が壊れたのか、

はたまたもともとこうだったのか。

 

冬越しハルニレ

こうしてころころと色が変わるところを見ると、

色素というのはもろいものなのかもしれません。

秋にはカラフルだった葉っぱも、一冬越すとこの通り。

これはこれで綺麗ですが。

 

夏に色づく葉っぱもあります。

ミヤママタタビ

これは、ミヤママタタビ(深山木天蓼)。

花の時期になると、葉っぱが白く色づきます。

 

ミヤママタタビ花

こちらが花。

決して地味な花ではないですが、葉の陰で下向きに咲くので

目立たないといえば目立たない。

虫を呼ぶためにはなんとかして目立たないといけませんから、

葉っぱがお化粧をするんだ、と言われています。

 

さて、ここまで葉っぱの色づきを見てきましたが

次にお見せするのは、色が変わる花。

 

その名もずばり、ニシキウツギ(二色空木)です。

ニシキウツギ1

この花、咲きたては白いのですが、

時間が経つにつれて赤くなっていきます。

1本の木に2色の花が咲くから二色空木。

 

ニシキウツギ2

写真中央の4輪は、完全に赤くなっています。

右上にちらっと写っている2輪は、まだ白色です。

やはり時間が経つにつれて傷ついたり、しぼんだりしてくるので

白い花の方がきれいに見えることが多いですが

この赤い花たちは全然傷ついていません。べっぴんさんです。

 

そして、色が変わる花として有名なのは、

なんといってもアジサイ(紫陽花)ですよね。

ヤマアジサイ

上高地にもアジサイの仲間がありますが、

そのひとつがこれ、ヤマアジサイ(山紫陽花)。

咲き始めは白く、徐々に青くなっていきます。

 

土の酸性度によってアジサイの色が変わるというのは

有名な話ですが、実際には咲いてからの時期や種類、

地域によっても色は変わるそうですよ。

七変化の名は伊達ではありません。

 

さて、葉、花と紹介してきて、最後は実です。

色づく実が多いのが「被食動物散布」、

つまり、動物に食べてもらって種を運んでもらおうとしている

植物たちです。

 

しかしもちろん、最初から派手な色をしているわけでは

ありません。

カントウマユミ

上高地でよく見かける、カントウマユミ(関東真弓)の実。

実が熟さないうちは、緑色をしています。

中の種が未熟なうちは、食べてもらっても困りますからね。

 

カントウマユミ2

それがだんだんピンク色になり…。

 

カントウマユミ2

最後は赤い種が覗いて、さらに鮮やかになります。

これが「食べごろ」サイン(人間には食べられませんが)。

果物の多くが食べごろに色鮮やかになるのも、

同じ理由からです。

 

以上、植物の色の変化を見てきましたが、

それぞれ寒さに対する反応であったり、

虫や動物に対するメッセージであったり…。

理由は色々あるのでしょうが、難しいことは考えなくても

とにかく「見てきれい」というのが多くの人を魅了する

ポイントなのかもしれません。

 

冬は彩りの少ない季節ではありますが、

だからこそ、色の変化を身近で探してみてはいかがでしょうか?

 

さくら

|2012年01月21日 23:01

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コメント

ヒロハヘビノボラズって 
冗談みたいな名前なんですね
読んでいて思わず舌を噛みそうになりました

まだまだ上高地には知らない事がたくさんあって
とうぶん 上高地に通わないとダメですね

アナログ大好き | 2012年01月21日 23:59

アナログ大好き様

コメントありがとうございます。
最初に名前をつけた人はお茶目な人だったんでしょうね…。
私は上高地に5年いてもまだまだ知らないことだらけです。
とりあえず、植物以外に挑戦するのが来年の目標です。

さくら | 2012年01月23日 20:59

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