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茶のみばなし

上高地コラム~5月のみどころ~

こんにちは。さくらです。

上高地の季節のみどころをご紹介するシリーズ第二弾。

世間は冬真っ只中ですが、今回のテーマは5月です。

 

「風薫る五月」…といえば世間では初夏のイメージですが、

上高地ではそういうわけにはいきません。

なにせ標高1500メートルですから…。

 

今回、5月のみどころとしましては、

・雪解け

・目覚めの季節

・小さな花たち

・カエル合戦

あたりをご紹介したいと思います。

 

ゴールデンウィークあり、ニリンソウシーズンありと

盛沢山な月である5月。

季節がすごい勢いで移ろっていく上高地のこと、

初旬と下旬でも、雰囲気はまったく違います。

 

道にも雪

ゴールデンウィーク前半には、まだ4月を引きずっていて

道にも一部雪が残っています。

 

水が流れる

それが日ごとに溶けていって、

それまで「雪」だった足元が「土と水」に変わっていきます。

 

上高地を流れる沢の水の量も増えるのですが、

この時期気を付けて頂きたいのが、足元です。

 

雪が半分溶けた場所では滑りやすいですし、

完全に溶けた場所では雪解け水で道がぬかるみます。

長時間歩こうと思っておられる方は、防水の靴があった方が

快適に歩けます。

遊歩道の状況は、毎年「上高地最新情報」でも

ご案内していますので、そちらもチェックしてみてくださいね。

 

さて、道の雪解けがひと段落する

ゴールデンウィーク後半~5月中旬頃。

「土と水」だった地面が、今度は「緑」に変わっていきます。

 

ニリンソウ

ニリンソウ(二輪草)の芽吹き。

雪がとけたのをどうやって察知しているのか、

地面が見えたとたんに葉っぱを出し始めます。

 

ハシリドコロ

こちらは猛毒のハシリドコロ(走野老)。

なんか色々インパクトの強いやつです。

 

ニリンソウつぼみ

この時期の花は気が早いやつが多く、

ニリンソウもこんな小さなうちからつぼみをつけています。

他の草が大きくなって日陰になってしまう前に

花を咲かせて実をつけるため、という話もあります。

 

彼らは芽を出してから花を咲かせるまでの期間が非常に短く、

最初の一輪が咲くのは、ゴールデンウィークの頃。

この頃はまだ、場所を知っていないとなかなか探せません。

 

ヒメイチゲ

こちらはニリンソウの親戚のヒメイチゲ(姫一華)。

この時期の私のお気に入りです。

ニリンソウに比べても線の細い、可憐な花です。

 

あられに降られて

5月の中旬頃まではまだ、雪やらあられやらが降りますので

時々こうやって耐えないといけません。

…小っちゃな体で大変です。

でもこういうとき、ちゃんと花も葉っぱも閉じて

身を守っているんですよ。

 

緑は日に日に増えていきます。

日差しが暖かくなり、新芽や花のおかげで色合いも増えてきて

景色の彩度がどんどん鮮やかになっていく中旬。

 

マイヅルソウ

中には、落ち葉を突き破って出てくる強者もいます。

マイヅルソウ(舞鶴草)。

 

ヤマエンゴサク

紫色のヤマエンゴサク(山延胡索)。

 

キジムシロ

黄色のキジムシロ(雉蓆)。

 

タカネザクラ

上高地で最初に咲く桜、タカネザクラ(高嶺桜)。

 

シウリザクラ

こちらは葉っぱが先に出てくる、シウリザクラ(枝折桜)。

 

夏の鮮やかさのように眩しすぎず、

ひとつひとつの色が愛おしく感じる5月。

穂高連峰の5月

春真っ只中、心が浮き立つ季節です。

 

ところで奴らも歩き回っています。

アズマヒキガエル

好きな人は好き、嫌いな人は大嫌いな…カエルたち。

ちなみにこれはアズマヒキガエル(東蟇蛙)オスです。

冬眠から覚めて、あちこちをのそのそ歩きまわっています。

目覚めたては、寒いのか寝ぼけているのか、動きが鈍いですが

そのうちすごいことになります。

 

「カエル合戦」

 

池や水たまりなどにオスガエルが集まり、

鳴き声に引かれてやってくるメスガエルの争奪戦を繰り広げる

ヒキガエル界の一大イベント。

 

なんかもう、いつものぼけっとした(失礼)カエルとは

気迫が違います。

そんなところで卵を産んでどうするんだろう…というような

小さな水たまりでも、構わずにやっています。

 

しかも目が悪いらしく、動くものにはとりあえず抱きつくという

おまけつき。

近くを通る人間の足に対しても、猛然とアタックしてきます。

 

…ここまで読んで不安になったカエルが苦手な方、

ご安心ください。

人間の方が敏捷ですので、ほぼ100%よけられます。

 

さてさて、話を戻しまして。

下旬になると花が増えます。

この時期、種類が増えるというよりは、数が増えるんです。

ネコノメソウ

水辺に咲くネコノメソウ(猫の目草)。

花が小さくて一輪ずつでは目立たないからだとか、はたまた

この時期の虫は小さくて、あまり遠くへは飛べないから

密生して花粉を運びやすいようにしているんだとか…。

理由は色々考えられますが、とりあえず、綺麗です。

 

ニリンソウ一輪

一輪ずつは小さいニリンソウも…

 

CIMG0710

たくさん咲けばこの迫力です。

色々ご紹介してきましたが、5月のハイライトは

なんといってもこのニリンソウの群生ですよね。

上旬から咲き始めてはいますが、数が咲きそろうのは

だいたい20日過ぎ頃。

徳沢の大群落が有名ですが、

そこまで行く時間がない!という方は

明神でも、小梨平でも見ることが出来ます。

 

はずれ年はあまりないのですが、天気が悪い日だと

花が閉じていることがありますので、

天気予報をチェックしてお越しくださいね。

 

自然も人も、本格的に動き始める5月。

春の気配にあふれた上高地に出会えますよ。

 

さくら

|2012年01月16日 07:13

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