上高地コラム~7月のみどころ~2012年01月30日 (月)
上高地の各月のみどころをお伝えしていくシリーズの第4弾。
今回は7月です。
7月といえば、海の日の三連休や夏休みもあり
いままでにご紹介した3か月とは全く違った賑わいがあります。
さてさて、今回ご紹介する7月の魅力は、5つ。
・雨上がり
・花
・鳥と虫
・涼しさ
・山登り
観光シーズン!というイメージの7月ですが、
月の前半はまだ梅雨まっただなかです!
しかも、梅雨の終盤にはまとまった雨が降ることが多いので
雨の日に来ると、なかなか大変です。
しかしその分、ちょっとした雨の止み間や雨上がりには
靄のかかった幻想的な景色に出会えます。

ちなみに、川の温度と空気の温度の差が大きいほど
もやはできやすいんだそうで、
気温が高くなる夏はもやを見るのにいい季節なんだとか。

梓川には、周辺の山から流れ込む
たくさんの支流(沢)があります。
雨の時、その支流のうちのどこかに土砂が混じると
梓川も茶色く濁ってしまいます。

手前の青い流れは清水川からの水です。
溢れたり崩れたりしない程度であれば、
こういう迫力のある川も好きなんですけどね…。
支流を崩さない程度の弱い雨が続いた時や、
もうあらかた土砂が流れきってしまった時などは
川が濁らずに、水量だけが増えることもあります。

また、川が濁ったとしても、雨さえ上がれば…。

半日~一日程度で、また澄んだ流れに戻っていきます。
梅雨時には、雨でとけた雪解け水も大量に流れ出すので
水量が多く、晴天時の水の色がぐっと深くなります。
これも、雨が多い季節のみどころのひとつですね。
そしてやっぱり夏ですから、花も次々に咲きます。
春先には小さな花が多かったのですが、
華やかで、ちょっとメジャーな花が増えてきます。

ヤチトリカブト(谷地鳥兜)。
鮮やかな紫色と、毒草としての知名度で
この時期もっとも注目を集める花です。

ニッコウキスゲ(日光黄菅)。
こちらも有名どころです。

あちこちで群生するカラマツソウ(唐松草)。

なぜか毎年NPGスタッフ(特に男性スタッフ)に人気の
センジュガンピ(千手岩菲)。
ナデシコの仲間です。
ちなみに手前に移っている紫色の実はサンカヨウ(山荷葉)。
春先に咲いた花の中には、もう実をつけているものが
かなりの数あります。

タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)。
ホトトギスの花は紫色のものが多数派ですが、
上高地に咲くタマガワホトトギスは黄色です。
夏を謳歌しているのは植物だけではありません。

トモエソウ(巴草)の花に集まっているのは、
トラマルハナバチ(虎丸花蜂)。
おとなしいハチで、よほどのことがない限り、
人を刺すことはありません。
花粉を集めるために毛が生えてもこもこしているので、
背中の触り心地が素敵です。

こちらはヤマキマダラヒカゲ(山黄斑日陰)という蝶々です。
この時期あちこちを飛び回っています。
こうやって人の汗を吸いに来たりもして、人懐っこい奴ですが
サルの糞にもよく止まっていたりしますので、
来られてもあまり嬉しくないような…。ううむ。

小鳥も元気に鳴いています。
これはコマドリ(駒鳥)。
日本三鳴鳥のひとつに数えられえている鳥です。
笹薮の中で鳴いていることが多いので、
声はよく聞きますが、姿はなかなか見られません。
…というように、生き物たちが元気な7月ですが
一般的には、「涼しさ」を求めて上高地にいらっしゃる方が
非常に多い季節です。
7月でも、最高気温が25度を超える日は少ないですし
朝晩は10度前後まで冷え込むこともあります。
ただし日差しはかなり強いので、帽子は必須です。

キャンプをするにもいい季節ですよ。(防寒具も忘れずに!)
そしておまけに。

7月は私さくらが最もよく登山をする季節でもあります。
理由は、雪がない(場所にもよりますが)、日が長い、
そして花が多いこと。
山の上は標高が高い分、上高地よりも春の訪れが遅く
7月に春の花が見られたりします。

上高地では5月に咲くエンレイソウ(延齢草)。
夏休みに入ると登山道もやはり人が多くなるので、
のんびり歩きたい場合は夏休み直前くらいがいいですね。
…と、いうわけで。
たくさんの人が訪れて、
それぞれに色んな楽しみ方ができるのが7月。
今回ご紹介したほかにも、様々な魅力がありますので
ぜひ7月の上高地、見にいらして下さい。
さくら
|2012年01月30日 06:41
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